-第三回-

こんばんちわーっ♪

今日はちゃーんと、ゲストが最初からいるよっ
そのかわし、筆談だからねっ? 『』は筆談だから、
喋ってるとか吹き出しじゃんとか野暮なツッコミは、
地獄突きから電気アンマしちゃうゾ♪
それじゃ、早速紹介するね~っ。
すめがみはづきちゃんでーっす♪

『こんばんちわ、って
どういう意味ですか?』

ん? こんばんちわ?

えへへ~。この挨拶、いいでしょ~。
朝も昼も、夜もこの挨拶一つでいいんだよっ

『なるほど。とても便利ですね。
葉月も今度、使ってみますね』

 

ほらほらっ、それよりも葉月ちゃんっ。
自己紹介してよ~?

 
 

っ……!(わたわた)
(きゅっ、きゅっ、きゅーぅっ)
『みなさん初めまして。能皇神葉月って言います。
宜しくお願いしますね』

 
 

はい、良く出来ました~。
ほらほらっ、見てよこの名前っ、
これで「すめがみ」って読むんだよ~っ?
読めた読めたっ? 読めないよね~。
アタシもぜーんぜんっ、読めなくてさーっ

 
 

『実は最初から読めた人、
いないんですよ~。
現国や古文の先生も、最初は読めなくて、
ちょっとがっかりしちゃいますね』

 
 

そうなんだ……
可哀想な葉月ちゃん……誰にもちゃんと、
名前を呼んで貰えないなんてっ……

 
 

『別に最初は読めなくても
一度お教えしたら、絶対に覚えてくれますから、
そんなに心配しないで下さい』
(あせあせ)

 
 

あ、うんっ、そう言えばそうだよねっ。

一回聞いたら忘れないもんねっ。
そう考えたら、葉月ちゃんお得だよねっ!

 
 

『美凪センパイは、
とても前向きなんですね』
(あははは……)

 
 

うんっ! 楽しまないと損だしねっ♪
葉月ちゃんもそう思うでしょっ?

 
 

(あはは……きゅっきゅー)
『確かに、そうですね。
美凪センパイみたいに明るく前向きなのは、
とても素敵で憧れちゃいます』
(にこにこ)

 
 

え? あ、あはははは……
素直で頑張り屋な葉月ちゃんに言われると、
なんだか逆に恥ずかしくなっちゃうねー。
やだなー。アタシはアタシのやりたい事、
やってるだけだよー?

 
 

『いえいえ。美凪センパイは素敵で、
憧れてるのは本当ですから。
葉月はしゃべれないので、
ちょっと引っ込み思案な時があって、
そんな時は、美凪センパイみたいになれたら
いいなって思いますから』

 
 

って、そうだそうだっ。
葉月ちゃん、お話が出来ないんだよねー。
声が出ないんだってー。
あ、でもでも。ホワイトボードでお話出来るから、
別に問題ないんだけどねー

 
 

『皆さんには読んでもらわないと
ならないので、ご迷惑かけちゃってごめんなさい』

 
 

あーんっ、そんな事気にしなくて
いいんだよーっ?
ホントいじらしくって可愛いにゃ~♪
こんな可愛い後輩、葉月ちゃんぐらいだよっ?

 
 

『そんな事……』(テレテレ)
(あせあせ、かきかき、きゅっきゅー)
『それよりも、お知らせがあるんじゃなかったんですか?』

 
 

あっ、そうそう忘れてたよ~!
葉月ちゃん、ありがとねっ!
えっと、来週に、このおとこいのホームページ、
たーっくさん更新する予定なんだって。
だから、明日の夜にまた来てねっ!
約束だよ~っ!

 
 

『葉月とも、約束してくださいね。
それでは美凪センパイ、
いつものお願いしますね』

 
 

 おっけーっ! それじゃ今日も……

 
 

ミーナギってぇ……いこーーーっ!

 








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