-第二回-

おいーっす!
……あれ? 声が小さいなぁ。
も一度! 
おいーっす!!
ほらっ! ちゃんとモニターに向かって、
隣の部屋の人が壁ドンするぐらいに、
大きな声でっ……
ふふふ。ダメですよ?
お隣さんとは仲良くしないといけませんからね。
ご近所づきあいは大切ですよ?
その声はっ!?

って、昨日もやったよね、これ。
いらっしゃい~っ!
はい。お呼ばれしたので来ちゃいました♪
皆様もごきげんよう。お元気ですか?
寒暖の差が激しいですけれども、
どうぞお気を付け下さいね。
  というわけで、記念すべき第二回の今回は、
我らが統治会の代表で、
癒やし系でアタシに優しいおねーさん、
お姫ちゃんに来てもらったよーっ!
 
  ふふっ。はい、ありがとうございますね。
では改めて自己紹介を。
鵄条菜織(くじょうなおり)と申します。
実は皆さんよりも一歳年上ですけど、
気にせずに仲良くして下さいね♪
 
  あ。そういえばそだっけ?
なんかお姫ちゃんっておねーさんだけど、
かわいくって、年上ーって感じ、
しないんだよねーっ。
なんでだろ? ぽわぽわしてるから?
 
  ふふふ。可愛いだなんて、
そんな事ありませんよ?
美凪ちゃんや葉月ちゃんの方が、
可愛いと思いますから♪
 
  えっ? あ、アタシっ?
アタシなんて全然可愛くないよっ?
お姫ちゃんや葉月ちゃんに比べたらさっ。
ほらっ、アタシはアタシを、
ぎゅーっと抱きしめて、可愛い~っ!
ってやりたくならないもんっ!
 
  あ、あはは……
わ、わたしにはそうやりたいと、
思っていただいているんですね……
なんだかそれはそれで、
ちょっとだけ年上として、複雑な気分では
ありますけれども……
 
  にゃはははっ。
だってお姫ちゃん、ふわふわでもふもふで
やーわらかそうなんだもんっ。
特に、その髪とか、おっぱいとか!
 
  お、おっぱ……
み、美凪ちゃん? お、女の子同士でも、
そんなはしたない言葉は、めっ、ですよ?
 
  えへへ、はーいっ♪
お姫ちゃんに、めっ、とか言われると、
もう逆らう気もなくなっちゃうよね~。

あ、そういえばお姫ちゃん?
確か去年、学園お休みしてたんだよね?
びょーじゃく、なんだっけ?
もう大丈夫なの?
 
  あ、はい。もうすっかり大丈夫ですよ。
治すために、瑛理華ちゃんと学年が離れても、
頑張って病院で治療しましたから。
お医者さんのお墨付きももらっていますよ。
 
   治ってよかったよねー。って、そうだ。
会長とは親友なんだよね?
でも、生徒会と統治会って感じで、
離ればなれになっちゃったんだよね?
 
   それは致し方ないと思っています。
わたしにはわたしの、
瑛理華ちゃんには瑛理華ちゃんの、
やるべき事があると思っていますから。
それはきっと、瑛理華ちゃんも、
同じ考えだと思いますよ♪
 
   ふえー。会長がねぇー。
って言うか、本当に仲がいいんだねー。
離れてても、つながってる、みたいなさ。
アタシもそんな親友、欲しいなー。
 
   ふふふ。
わたし達統治会のメンバーではダメですか?
みんな、お互いにかけがえのない友人だと
思いますよ?
 
   うん、そうだねっ。お姫ちゃんの言う通りっ。

っと。もう時間?
もっとお姫ちゃんと喋りたいのに~っ。
 
   あ、あはは……ダメですよ。決まりですから。
では皆さん、是非とも宜しくお願いしますね。
ちょっとトロくて頼りない、
お姉さんなクラスメートですけれども、
仲良くしていただければとても嬉しいです♪
 
   お姫ちゃん、来てくれてありがとうねっ!
明日は誰を呼ぼうかな~?
明日もまたここで会おうねっ!

それじゃ、いつもの、行くよっ!
せーのっ……
 
   明日も、ミナギっていっくよーっ!!  
   はい、ミナギっていきましょ……っ
ぷ、ぷくくく……
み、美凪ちゃんが、み、ミナギって……
ぷくくくくっ……
 
   ……お姫ちゃんだけにはウケるんだけどなぁ。  







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