春先。進級したばかりの美帆は、学校の規律により都内にあった
キャンパスから南総町にあるキャンパスへと引っ越してきた。
南総町は美帆が想像していたよりもずっと都会的で、住み心地は悪くなかった。
女学生には必ず上級生のルームメイトが割当てられるというのも美帆にとっては心強い。
そうして、何もかもがうまくいくはずだった‥‥。
けれど美帆を堕落へといざなう魔の手はすぐに伸びてきた。
美帆が南総町へと訪れた次の日、路面電車に乗り込んだ彼女の身体を
いやらしい手つきでなでまわす者がいる。
痴漢だ―――。
そう認識したものの恐怖と恥ずかしさで口にするコトは出来ない美帆。
もちろん自分の尻や胸をなでまわす手が
彼女の通う大学の教授のものだということなど、想像もしない。
されるがままの状態で我慢を続ける美帆。痴漢の手は
そんな美帆の態度に対し加速度的に増して身体を撫で回してくる。
そして痴漢の指が下着ごしに美帆の恥部に触れようとした瞬間‥‥。