M 様投稿作品
今日は2月の13日
明日は聖バレンタインデー
今日の女の子は必死です♪
大好きなあの人にあま〜いチョコを届けるために、
大好きなあの人に溢れる想いを届けるために・・・
今回は、手作りチョコレートを作ろうと一生懸命に奮闘する三人の女の子に焦点を当ててみましょう。
『真の手作りチョコレート』の作り方
その日、ペットショップ『FRIENDS』の看板娘とも言われる三人、
ひなた、とばり、美和は、結城家のキッチンにいました。
目的はもちろん、
「それでは、明日のためのチョコレート作りを開始します♪」
「おー♪」
二人ともやる気満々です。
「でも、ばれんたいんでーのチョコレートってどうやって作るの?」
「作り方は簡単、チョコレートを湯煎で溶かして、型に流し込んで、冷やして固めれば出来上がり♪」
「へー、簡単だね〜」
その言葉を聞いたとばりは一歩前に出ると、
「ちょっと待って。」
二人に向かって制止の言葉をかけました。
「前から思ってたんだけど、市販のチョコレートを溶かして形を変えただけで本当に手作りって言えるのかしら?」
ひなたはよくわかっていないようですが、美和は少し考え込みます。
確かに、もともとできているものの形を少し変えただけ、としか言えないかもしれません。
「どうせなら本当の手作りチョコレートにしない?」
「え?」
美和はその言葉の意味しているところをすぐに理解できずに目を丸くします。
とばりは、どうやって持ってきたのかわかりませんが、大きなダンボール箱を取り出しました。
ベリベリとガムテープをはがし蓋を開けると、そこには大量に豆が入っています。
「こ、これって・・・」
「うわ〜〜、いっぱいだね。このお豆さんなぁに?」
美和とひなたがとばりの後ろから箱の中をのぞきこみました。
「カカオよ。これがチョコレートになるの。」
「え!? このお豆さんが!?」
「そうよ。」
「へ〜〜」
普段目にしているチョコレートからは想像できないのでしょう、
ひなたはカカオ豆をまじまじと見ています。
「と、とばりちゃん・・・」
「ん? どうしたの?」
「わ、わたし、カカオからチョコレート作ったこと、ないんだけど・・・」
「あたしもないわよ。」
「ええ!?」
あっさりと不安になるようなことを言われて、美和はとっても驚きました。
「大丈夫よ。作り方ならちゃんと調べてきたから。」
そう言いながら、とばりはカカオ豆と一緒に入っていたメモ帳を取り出しました。
「ちゃんと手順どおりにやれば、変なものにはならないでしょ。」
「そ、そうかなぁ・・・?」
「ほらほら、時間もあまりないんだし、心配してる暇があったらさっさと作るわよ。」
「がんばろ〜〜♪」
かくして、美和の不安を完璧に無視してチョコレート作りは始まるのでした。
手順その1【焙炒/ロースト】
「オーブンで120度で20分、と。これのやり方で味に差が出るらしいから、しっかりやらないとね。」
「へ〜〜」
ひなたはオーブンに設定された電子レンジの中で過熱されるカカオに興味津々、
食い入るように見ています。
しかし、美和は少し下がった位置でいまだに不安な表情を浮かべています。
「・・・・・」
「いつまでもそんな顔してないの。」
「で、でも・・・」
「どうせなら今までに食べたことないようなチョコを贈って驚かせたいでしょ?」
「そ、それはそうだけど・・・」
「工場で量産されてるチョコレートを使うより、こっちの方が心がこもると思うけど?」
「・・・・・」
「その方が、彼も喜んでくれるでしょ?」
彼も喜んでくれる・・・
お兄ちゃんが喜んでくれる・・・
そう、美和にとって、大好きなお兄ちゃんが喜んでくれることは何よりの幸せなのです。
「そうだね。わたし、がんばるよ!」
気合充填120%になった美和は、高らかに宣言するのでした。
手順その2【分離/セパレーティング】
「次はカカオ豆を砕いて、皮と胚芽を取り除く、と。」
「どうやって砕こうか?」
「そうね。すり鉢に入れてすりこ木で叩けばいいんじゃない?」
「そっか。えっと、すり鉢は確か食器棚の上に・・・」
美和はテーブルの脇のイスを持ち、食器棚の前に移動させます。
そして、その上に乗ると食器棚の上を探り始めました。
少し爪先立ちになっているので、若干不安定気味に見えます。
「あ、あった!」
よいしょ、と美和は奥の方においてあったすり鉢を引き出し、抱えようとして・・・
「あっ!」
バランスを崩してしまいました!
「あ! 美和ちゃん危ない!!」
ひなたが美和を支えようと駆け寄ります。が!
「きゃあ!!」
「わーー!!」
ドスン!!
もう一歩で間に合わず、二人とも床に倒れてしまいました。
「あいたたた・・・」
「ちょっと、大丈夫!?」
とばりは二人に駆け寄ります。
「う、うん、大丈夫・・・」
美和はすぐに身を起こそうとしますが、
「うきゅ〜〜〜〜、重いよ〜〜〜〜・・・」
すぐ下から苦しそうなひなたの声が。
「きゃあっ!? ひ、ひなたちゃん! ごめんなさい!!」
「う〜〜〜〜、早くどいてよ〜〜〜〜〜」
美和は持っていたすり鉢を横に置き、あせあせと体を起こします。
「ご、ごめんね! 大丈夫!?」
「あ〜〜、重かった〜〜」
「とりあえず、ケガは無いみたいね。」
美和はホッと胸をなでおろします。
でも・・・
「わたし、そんなに重いかなぁ・・・?」
ひなたの言葉をちょっと気にしてしまいます。
「すり鉢のせいでしょ。」
「あ、そ、そうだよね。うん・・・」
そう思おうとがんばってはみるものの、やはりどこか引っかかりは残ってしまいます。
(ダイエット、しようかなぁ・・・)
無理なダイエットは体に毒ですよ。
手順その3【磨砕/グラインダー】
「次は、フードプロセッサーを使って細かく砕くの。」
ギュィィィィィーーーーン
「すごーい、どんどんちっちゃくなってく〜〜」
1分後・・・
「あ、そろそろ止めて。」
「もういいの?」
「ほら、油みたいなのが出てきてるでしょ。このまま続けるとモーターが焼き付いちゃうのよ。
だから続きはこれ。」
再びすり鉢登場です。
「ボクがやる〜〜♪」
「大丈夫? 結構力いるわよ?」
「だ〜いじょ〜ぶ♪」
ひなたはすりこ木を手に取り、勢いよく!
ガッタンガッタン!
「あわわわ!」
「きゃあ!」
「ちょ! ちょっとひなた!」
すかさずとばりがすり鉢を支えました。
「すり鉢支えずに勢いよく回したら危ないでしょ!」
「あうぅ・・・ごめんなさい・・・」
ひなたは泣いてしまいそう。
「まったく、ほら、支えててあげるから、今度はゆっくりやりなさいよ。」
「うん・・・」
ゴリゴリゴリゴリ・・・
ひなたはちょっと緊張気味ですが、カカオ豆は順調に小さくすりつぶされていきました。
手順その4【混合/ミキシング】
「そろそろ入れてもいいかしらね。」
すり鉢の中のカカオ豆はだいぶ細かくなっています。
「美和、ダンボールの中に残ってるもの取ってくれる?」
「うん、えっと、カカオバターと粉砂糖に粉ミルクでいいのかな?」
「ええ、ありがと。」
とばりは、ひなたの手をいったん止めさせると、すり鉢の中にドサドサと放り込みました。
「さ、続けて。」
「うん。」
グリグリグリ・・・
ひなたは一生懸命にすりこ木を回しますが、中身が増えて抵抗が増したせいでなかなかうまく回せません。
「ふぇ〜〜、疲れたよ〜〜・・・」
「それじゃあ、わたしがかわるよ。」
美和はひなたからすりこ木を受け取りました。
「よいしょ、よいしょ。」
グリグリグリ・・・
美和は兄への想いを込めて、力いっぱいすりこ木を回すのでした。
手順その5【微粒化/レファイニング】
「こんなものかしら。」
とばりはすり鉢の中身を人差し指で少量すくい、ペロリとなめました。
「あ! ボクも味見する♪」
「ちょっとだけよ。」
「うん♪」
うなずくと、ひなたはとばりと同じようにすり鉢の中身を人差し指ですくいました。
とばりよりも少し量が多めに見えるのはご愛嬌です。
「あ〜ん♪」
パクッ
「あま〜〜い♪」
ひなたはおいしい甘さにご満悦の様子です。
「ねっ、ねっ、もう一回味見してもいい?」
「ダ〜メ。」
「えーーー!!」
「えーじゃないの。あんまり舐めたらチョコレートにする分がなくなっちゃうでしょ。」
「ぶーーー・・・」
頬を膨らますひなたに、美和はフォローを入れます。
「余ったらひなたちゃんの分も作ってあげるから、ね。」
「ホント!?」
「うん。」
「わーーい♪ やったやったーーー♪」
ひなたは本当に嬉しそうです。
「ほんと、ひなたは子供よね。」
「あははは♪」
わーいわーいとはしゃぎまわるひなたを放置し、とばりはチョコレート作りを進めます。
「美和、目の細かいざるはある?」
「んーと、これでいいかな?」
美和は流しの下の戸棚に入っていたざるを取り出しました。
目はそこそこ細かそうに見えます。
「そうねぇ、ま、やってみましょうか。」
すり鉢の中身をざるの上にあけ、木ベラを使って漉していきます。
その様子を、先ほどまで後ろではしゃいでいたひなたが覗き込んできました。
「はやくはやくーーー♪」
「わかったからちょっと静かにしてなさい。」
「まだかなまだかな〜〜〜♪」
すでにひなたの頭の中は、チョコレートを食べることでいっぱいのようです。
「まったく・・・」
「あははは・・・」
手順その6【精錬/コンチング】
「次は、これを湯煎しながら練る、と。」
予め沸かしておいたお湯が入った鍋にちょうどよく収まる容器を入れ、中に漉したものを注いでいきます。
「これを一時間くらい練らなきゃいけないんだけど・・・」
「え? そんなに!?」
「大変だね。」
「交代しながらゆっくりやりましょ。」
1時間後・・・
「ふう・・・交代しながらでも結構大変だよ・・・」
「ボク、疲れちゃった・・・」
「あとちょっとだから、がんばりましょ。」
手順その7【調温/テンパリング】
「ええと次は、ステンレス製のボウルに移し替えてから冷やすのね。」
湯銭で使ったのとは別の大きめな鍋を冷水で満たし、そこにボウルを浸します。
程よく冷えたところで取り出し、
「そして、もう一度湯煎にかけて温める、と。」
とばりが手順を書いた紙を見ながら確認すると、ひなたが首をかしげながら質問をしてきました。
「ねえねえ、どうしてそんなに冷たくしたりあったかくしたりするの?」
「あ、そうだね。どうしてなんだろ?」
二人の疑問に対し、とばりは理路整然と答えます。
「この作り方が載ってた雑誌によると、チョコレートっていうのは油脂であるカカオバターが結晶化したものなのよ。カカオバターの結晶にはT型〜X型までの五種類があって、市販されてるチョコレートはX型なの。でも、一度溶けたチョコレートって白くなって味が悪くなったりするじゃない? あれはブルーミング現象っていって、W型の結晶なのよ。テンバリングすると、このW型を増やさずにX型を増やすことができるの。だから冷やしたり温めたりするってわけ。わかった?」
いきなりの長い説明文に二人の頭はついてきていないようで、
頭の上に『?』がたくさん浮かんでいるようです。
「簡単に言えば、これをやらないと味が悪くなるのよ。」
「そ、そうなんだ・・・」
「へ〜〜」
よくわからなくともとりあえず納得し、三人は手順を進めます。
手順その8【充填/デポジタリング、冷却】
「オーソドックスに行くならハート型だけど・・・」
「星型とかどうかな?」
「おしゃれにトリュフって手もあるわね。」
二人が思案していると、ひなたはどこからか何かを取り出しました。
「これはこれは〜〜?」
「ひなた、それどこから持ってきたのよ?」
ひなたが持っていたのは、なんと骨の形の型でした。
「どう? いいでしょ〜?」
「もっと普通の形にしましょ。」
「あははは・・・」
ひなたの進言は却下され、普通の型が用意されました。
そして、それぞれ思い思いの型に流し込み、冷蔵庫で冷やします。
ちなみに、冷凍庫に入れて急速に冷やすと質が悪くなるので注意です。
「さてと、固まるまで休憩にしましょうか。」
「うん。」
「は〜い。」
ようやくの休憩です。
三人はお茶の用意を始めるのでした。
手順その9【型抜/デモールダリング】
「そろそろいいかしら?」
「うん、ちゃんと固まってるね。」
「じゃあ最後にラッピングして出来上がり、と。」
三人とも満足のいく仕上がりになったようです。良かったですね♪
あとはバレンタインデー当日を待つばかりです。
では、少し時間を早めてみましょう・・・
2月14日
「ありがとうございました。」
最後のお客さんを見送って、今日の喫茶店の業務は終了です。
「ふう、今日も忙しかったわね。」
今日は『バレンタイン特別限定チョコデザート』という企画もあっただけに、
月曜日にしては多くのお客さんが訪れていました。
店員一同みな一生懸命働いて、だいぶお疲れのようです。
でもそんな中、妙に笑顔な女の子が一人いました。
「ん? なあひなた、なんでそんなに嬉しそうにしてるんだ?」
「え!? な、なんでもないよ!!」
ひなたは慌てて否定します。
もちろん、何かあるのはバレバレですが。
「ほんとか?」
「う、うん!!」
訝しく思いながらも、潤は喫茶店の入り口にかかっているプレートを『CLOSED』に変えるためにドアを開けようとして、
ガチャッ
いきなり向こう側からドアは開かれました。
「あ、お兄ちゃん、こんばんは。」
入ってきたのは大きな紙袋を持った美和。
「美和!? なんでこんな時間に?」
潤はとってもびっくりです。
「あ! 美和ちゃん!」
「遅かったわね。」
「ごめんね、ちょッと急用が入っちゃって・・・」
「それで、ちゃんと持ってきたの?」
「うん。」
美和は大きな紙袋を開き、そこにとばりが手を入れます。
「なんなんだ? それ。」
「チョコレートよ。」
とばりは紙袋から一つの包みを取り出すと、潤に差し出しました。
いきなりのことで潤はあっけにとられてしまいます。
「なによ。あたしからのチョコは受け取れないって言うの?」
「え? 俺にくれるのか?」
「見ればわかるでしょ。ていっても義理だからね、義理。」
若干『義理』という部分が強く発音されていましたが、
そう言いながらもとばりの頬はわずかに赤く染まっています。
「あ、ああ、ありがと・・・」
「ご主人様♪ はい、これ♪」
間髪入れず、ひなたも包みを渡してきます。
「ああ、ひなたも、ありがとな。」
潤はひなたの頭をなでなでしてあげました。
「えへへへ〜〜♪」
「これは、わたしから。」
そして美和からも。
「ありがとな。」
お礼を言われ、美和はちょっと嬉しそう。
でも次の瞬間には申し訳なさも含んだ微妙な表情になってしまいます。
「いつも迷惑ばっかりかけちゃってるから・・・」
「そんなことないだろ、ずいぶん接客もうまくなってるし。
それに俺のほうこそ美和にご飯作ってもらったりしてるんだから。」
「お。お兄ちゃん・・・」
美和の顔に再び笑顔が戻りました
と、その時、今まで奥で作業をしていた御堂が出てきました。
「お? なんや? みんな何してるん?」
そして、潤が手に持っているものを見て目を見開きます。
「はっ! それはまさか、バレンタインチョコ!?」
「ああ、そうだけど。」
御堂はかなり真剣な面持ちでツカツカと近づいてきました
「俺のは!? 俺の分はないんか!?」
御堂の言葉に三人は顔を見合わせてしまいます。
「そういえば、忘れてたわね。」
とばりは悪びれもせず言いました。
「あ、あの、ご、ごめんなさい、忘れていたわけではなくて、その・・・」
美和は何かフォローしようとは思うものの、実際忘れていたことに違いはありません。
「せ、せめて余った分とか・・・」
御堂は尚も食い下がりますが、
「余った分なら食べちゃったわよ、主にひなたが。」
「うん♪ おいしかったよ〜♪」
「そ、そんな・・・」
わずかな希望も打ち砕かれ、御堂は絶望の底に落ちていきました。
心なしか、御堂の周囲の空気だけ灰色がかって見えます。
「でも、バレンタインのチョコレートって、好きな人にあげるんだよね?」
「ひ、ひなた・・・お前まさか・・・」
俺のこと嫌いなんか? そう言おうとした時、
「ご主人様は大好きだけど、みどーはみどーだから。」
ひなたは笑顔で言いました。
「なんやそれ・・・」
「御堂は御堂って、なんかよくわからないな・・・」
そこはそれ、ひなたですから。
「普段お世話になっている人にあげる、義理チョコっていうのもあるんだけど・・・」
と、そこでとばりは潤の方を向き、怪しげな視線を送ります。
「でもあたしの場合は、お世話してるほうなんだけどね。」
潤はすかさず視線をそらしました。
「そうそう、そのチョコはカカオ豆から作った完全な手作りなのよ。」
「え? そうなのか?」
「あ、うん。大変だったよ・・・」
「苦労したんだから。一ヵ月後のお返しは、相応のものを頼むわよ。」
「あ、ああ、がんばるよ・・・」
「え!? ご主人様、ボクたちに何かくれるの!?」
「一ヵ月後の3月14日だけどな。」
「わ〜〜い♪ ねえねえご主人様♪ ボクお菓子いっぱい食べたい♪」
目をキラキラ輝かせて飛びついてくるひなたを抱きとめ、潤は苦笑を漏らします。
「はは、まったく、しょうがないな。」
「あ、お兄ちゃん。」
ひなたの様子を微笑んで見ていた美和が話しかけてきました。
「わたしは別にお返しとかいらないから。」
「そういうわけにはいかないだろ、何か用意しておくよ。」
「で、でも・・・」
「遠慮するなって、美和も一生懸命チョコ作ってくれたんだろ? お返しくらいさせてくれよ。」
「う、うん、ありがとう。」
「お礼は一ヶ月先でいいんだけどな。」
みんなとっても幸せそうです。本当に良かったですね♪
しかし、幸せな空気が漂っている場所から少し離れたところに負のオーラを漂わせているものが・・・
「俺はのけ者か・・・くううう・・・」
忘れられていた御堂が、またもや忘れられています。
「訴えてやるーーーーー!!」
御堂は泣きながらダッシュでその場を去りました。
後日、御堂は行列ができたりできなかったりな法律相談所に駆け込んだとかなんとか。
めでたしめでたし♪
「めでたくないわーーー!!」
Fin
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<あとがき>
ど〜もご機嫌ようです。
『真の手作りチョコレート』の作り方、楽しんでいただけましたか?
作中でとばりも言っていますが、自分は市販のチョコを溶かして固めなおしただけで手作りチョコと言えるのか?と前々からずっと思っていました。
そこでちょっとネットの海に出てみれば、この作り方が載ってるサイトがあったのですよ!
ちょっとびっくりしつつもせっかくなので参考にさせていただきました。
あそこの管理人さんには、この場を借りて深く御礼申し上げます。(土下座
さて、この話を読んで真の手作りチョコに興味を持ち、
自分で作ってみようという方がいらっしゃいましたら一応注意を二つほどさせていただきます。
一つ目、この話は流れを崩さないよう手順を少々簡略化しています。
ですので、この話を見ただけで作ることはおすすめいたしません。
ちゃんと調べてから作ってくださいね。
二つ目、現在の日本ではカカオ豆を入手することが非常に困難だそうです。
ですので、本気で作りたい人はかなりの努力を要することになると思われます。
もし本当に真の手作りチョコレートを作った方はご一報ください。
全力でお祝いさせていただきます♪
以上、愛含有率100%のチョコレートをもらってみたいMでした♪
でわでわ〜♪
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