紅陽華 様投稿作品


あなたには、心から愛せる人がいますか?

あなたには、心から愛してくれる人がいますか?

もしそうだとしたら、あなたは―――

とてもとても、幸せな人です。





恋しくて





寂しい。すっごく寂しい。
シッポを振っているけど、別に嬉しくて振ってるワケじゃない。
今家にいるのは、セイヤ兄ちゃんと、シュウと、有紀さん、それとボクを入れて四人。
ご主人様はいない。今日は確か中高一貫校のクラスメイトと同窓会っていうのに行ってる。
何だか、ご主人様がいないと、元気が出ないな…………
「ケンタ、カレー出来たぞ」
「うん……」
カレーかぁ………大好物だけど、ご主人様がいないと好きな物でも食欲が出ない。
「はぅ……、ご主人様、早く帰ってこないかな………」


「え〜〜! 美奈ってまだ彼氏もいないの!?」
「ちょっ、声大きい!!」
美奈は彼氏がいるかどうかの質問に答えて、隣の――当然酔っ払ってる――友人に驚かれた。
正直、彼氏がいないのがそんなに驚かれる程、自分は美しいとは思ってないのだが………
それでも友人は、
「勿体無いよ、美奈はスッゴイカワイイんだから、もっと男性に興味を持つべきよ」
「そうそう。話し掛ければ美奈の美貌を見れば男はドンドン近寄ってくるって!」
「そ、そんな簡単じゃないと思うけど……」
「そうやって遠慮してるから、彼氏作れないのよ〜、美奈は」
そう言うと、友人は美奈の背中をバンバン叩いた。
この二人、かなり酔っ払ってるな………美奈は心の中でそう思った。

「え〜、美奈もう帰るの〜?」
「付き合い悪いなぁ〜、昔はそんなじゃなかったのにぃ」
「ゴメンね、じゃ」
午後十時。美奈はタクシーに乗って皆よりも先に帰る事にした。
美奈はあまり酒が得意でないし、二日酔いにでもなったら仕事が出来ないからだ。それと―――
「ケンタに寂しい思いさせちゃったかなぁ………」
何よりもケンタを心配しての事だった。
とは言っても、時刻は午後十時。もうとっくに寝てる頃だろう………
それにしても、彼氏、か………そういえば、大学の頃からすっかり恋愛感情には疎くなってる
気がする。
気になった男性といえば、やっぱり以前診察で知り合った潤くらいだろうか?
でも、特に彼氏にしたいとは思ってなかった。むしろそんな事をしたらひなたちゃんに
妬かれそうだ。
他には……
その時、美奈の頭に浮かんだのは、あの金髪の、可愛らしい笑顔を振り撒く、犬耳っ子の姿。
(ちょっ、いくらなんでもあの子は………)
確かにケンタの事は好きだが、流石に恋愛感情というのは全くない。
でも……………もしかしたら、私………


「ただいま」
「お帰りご主人様ぁー!!」
ボクは家に帰ってきたご主人様に思いっきり抱きついた。
「きゃっ!」
いつも通りぎゅっと抱き返して頭をなでなでしてくれるハズが、
ご主人様はバランスを崩してちょっと倒れかかった。
「あっ、ごっ、ごめんなさいご主人様! 大丈夫?」
「あ、うん、大丈夫よ。ちょっとよろけただけだから……」
ご主人様が、心配ないよと言いながら頭をなでなでしてくれた。
「お帰り、お姉ちゃん」
「お帰りなさい、美奈さん」
「お帰りなさい」
「あれ? 有紀、セイヤ、シュウちゃん………みんな起きてたの?」
「ケンタがどーしても『ご主人様が帰ってくるまで起きてるっ』って言うから、
付き合ってたのよ」
「………そう、だったの」
ご主人様が言う。
「ケンタを受け止められないようじゃあ、結構飲んだみたいだね」
「控えたつもりなんだけどね……友達が無理矢理勧めるから……」


「ねぇ、ご主人様………」
「何? ケンタ」
ボクは、お風呂上りのご主人様に、ある事を聞いてみた。
「あの、今日………ご主人様と一緒に寝ても、いいかな?」
「え?」
ご主人様が驚いた顔をする。普段そんな事言わないからだろう。
「一緒に寝てあげたら? 今日のケンタすっごく寂しそうにしてたんだから」
「…そうね。いいわよケンタ」
「ありがと、ご主人様♪」
ボクはお礼を言う。やっぱりご主人様は優しい。
「じゃ、私はシュウとセイヤくんと一緒に寝るから」
「えっ、ご主人様わたし達と一緒に寝てくれるんですか!? 嬉しいですぅ〜♪」
「そ。じゃあお休み、お姉ちゃん、ケンタ」
「お休み、三人とも」
「お休み〜」
「お休みなさい、美奈さん、ケンタ君」
「お休み」
こうして、今日は特別にボクはご主人様の傍で寝る事になった。
もちろん、ただ寝るだけが目的じゃなかった――――。


この寝室は、普段はご主人様と有紀さんが寝起きしてる部屋だ。
ベッドは二つあるけど、ボクはご主人様と同じベッドの中に入る。
「何だか懐かしいね、ご主人様」
「そうね。あなたと二人で暮らしてた時、よくこうやって二人で寝てたわね」
ボクがこの家に来て間もない頃の話だ。
ご主人様がベッドの上で、ボクの頭を撫でながら、眠りに着かせてくれた。
「あの、ご主人様………こんな事、言うの、変だろうけど…………」
「なぁに? 何でも言って、ケンタ」
ご主人様がこちらを向いて聞く。
ボクの事を思ってくれるご主人様が、ボクは大好きだ。
そう、自分のモノだけにしたいくらいに―――――。
「あ、あのさ……愛し合う男の人と女の人は、その、色々と、えっちな事、
するんだってね…………」
恥ずかしがりながら、ボクは言う。ご主人様は―――やっぱり驚いてる。
「ケ、ケンタ、誰からそんな事を?」
「この前、ひなたんに教えてもらったの……」
ひなたんは、内緒話としてその話をボクに教えてくれた。ひなたんと、潤お兄さんが
やってる"えっちな事"の話(とばりんも同じ事をやってるらしいとも聞いた)
「別に、ボクの事を恋愛的に好きって思ってほしいワケじゃないよ。ただ……
ご主人様が、本当にボクを愛してるって事、確認したいんだ――――お互いの体で」
正直、ボク何言ってるんだろ?って気持ちだった。こんなにご主人様を困らせちゃって……
ややあって、
「ご、ごめんなさい、こんな変な事言って…………」
「いいよ」
「えっ……?」
今…なんて………
「いいよ………ケンタとなら、そのえっちな事、してあげる」
「……ホントに、いいの?」
「うん、今日寂しい思いさせちゃったから、そのお詫びに、ね?」
ご主人様が何で許可したのか、理由は本当にボクに寂しい思いをさせたお詫びなのかは、
ボクにはわからなかった。


「ん……ふぁ……むぅ……」
「くちゅ……はぅ……んん…」
まずはキスからって事で、ご主人様と唇を合わせ、舌を舐め合わせる。コレをディープキスって
言うらしい。
何だか、ただのキスって感じがしない。もう何も考えられないような、
考えちゃいけないような――――。
「……ぷはっ」
ご主人様から唇を離したら、涎がご主人様の舌とボクの舌を繋いでくれていた。
「大丈夫、ケンタ? もう息が上がってるみたいだけど……」
「はぁ……大丈夫だよ」
ディープキスに、それこそ呼吸の事も忘れるくらい夢中になってた。
ボクはご主人様の服を脱がす。パジャマのボタンを一つ一つ丁寧に外し、ブラジャーも
どける。
初めて、間近でご主人様の胸を見た。それを掴んで揉んでみる。
「あんっ」
ご主人様が可愛い声を上げた。
「ご主人様のおっぱい、おっきくて柔らかいね………」
数回揉んでみた後、今度は乳首の方を舐めてみる。
「あっ…んっ」
「……あはっ、乳首がおっきくなってきたよ………」
ボクはご主人様の乳首を口に含む。口の中で、舌で舐め回し、ちょっと吸ったり。
「はむっ……ん、ちゅ……」
「あぅ……はぁ…ケンタぁ…あっ」
「……ご主人様、気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ、ケンタ……」
「じゃあ………もっと気持ちよくしてあげる」
ボクは、今度はご主人様の下の方を脱がす。
「女の人は、ここを舐めたりしてもらうと、とっても気持ちいいんだってね……」
そして、ご主人様の大切な部分に、そっと舌で舐める。
「んっ……ぺろ……」
「ひゃぅん、あぁ、くぁ………」
ご主人様の大切な部分から出てくる液体を残さず舐め取る。
ボクの舌が動く度に、ご主人様は可愛い声を上げながら感じてくれる。
日頃優しくしてくれるお返しに、もっともっと感じてくれるように。
もっと気持ちよくしてあげるね―――。
ボクは口をご主人様の部分に当てると、一気に吸った。
「んむっ、ぢゅううう………」
「ひあぁぁぁぁっ! やっ、ダメケンタっ、そんなに強くっ…ぅん!」
「ちゅうぅ………はぁ、はぁ……」
前戯はコレで終わり。ボクは自分の着てる服を脱ぐ。コレでお互いに素裸だ。
「あの、最後に………」
「……………」
ご主人様は、暫くボクの方を見つめて、
「……………いいよ、ケンタ――きて」
ボクは、おっきくなった自分のをご主人様の大切な部分に、入れる。
「んっ…………」
あれっ、何か硬いモノに当たって、これ以上入らない………
ボクは力任せに、その硬いモノを突き破った。
「んああぁぁぁぁぁ!!」
「!? ご、ご主人様!?」
何だろう、ご主人様がとっても痛そうだ。
ボクは恐る恐る、ご主人様と繋がった部分を見てみる。ゆっくりと自分のを
引き抜いてみる。
自分のには、べっとり血が付いていた。
「えっ!? ご、ご主人様、ち、血が出てるよ!」
「だ、大丈夫よ……続けて…」
「大丈夫なワケないよ! ご主人様すっごく痛そうだよ!!」
「大丈夫、だから……女の人が、初めてする時は、必ずこうなるの………私は
大丈夫だから、ケンタ、続けて……」
もう、頷くしかなかった。
「分かった。痛みに耐えられなくなったら絶対言ってよ? すぐやめるから」
「ええ、分かったわ………」
ボクは、腰を振って自分のをご主人様の中に出し入れした。血は相変わらず、
生々しい紅色をして、ボクのに付着していた。
「あっ、っぅ、ひぁっ………」
「大丈夫ご主人様? 無理してない?」
「うん、大丈夫。もう、痛くない、からっ……はんっ」
ボクの動きに合わせて、ご主人様が感じる。ご主人様の中が、ボクのを強く
締め始める。
「はぅっ、んっ…あんっ、ふぁ……」
「はぁ……ご主人様の中、とっても、暖かい………」
「ああっ…ケンタ、ケンタぁ………」
「んっ、ご主人様ぁ………」
「いいっ…ケンタ、気持ち、いいよ……」
「うんっ………ボクも……」
もうボクとご主人様は、一つに繋がってる。抱き合い、互いが互いの暖かさを感じている。
この暖かさが、きっと愛の暖かさなんだね。
お互いが愛し合う証の暖かさ―――――。
「くっ――――」
「あぁぁぁぁぁっ―――――!!」
そのままお互いが絶頂し、ボクはご主人様の中に何か――後で見たら白かった。精液って液体
だと後で教えられた――を出した。
何だか、全ての力を出し尽くしたみたいに疲れて、ボクはそのままご主人様の体に倒れ込む。
ご主人様は、ボクを受け止めると、優しく包み込むように腕を回した。
「ゴメンね、ご主人様。ボクのわがまま聞いてくれて………それと、痛い思いさせちゃって、
ごめんなさい」
ボクが謝ると、
「いいのよ、ケンタ。あなたの事が好きだから…………」
ご主人様は、ボクの頭をなでなでしてくれた。


これからも、ずっと一緒だからね、ご主人様――――――











後書き
自分、エロ書くのヘッタクソだな……………
という訳で、18禁の作品、ようやく書き上げました。
やっぱね、自分は女性の喘ぎ声を書くのがド下手ですね。
ああ、どうすればエロ小説が上手く書けるのか、教えて渡部好範さん!!

他に書く事ないんでどうでもいい話を。
自分、ぴゅあぴゅあのストーリー完全に忘れてるんじゃないかと思って、再度
プレイしようと試しましたが………
このボロパソではインストール出来ませんでした………
新しいパソ買ったら絶対遊ぶぞ!と思ってるんですが……
新型のWindowsのOS(Visitaでしたっけ)でも、遊べますよね?(くだらん事聞いてゴメンナサイorz)
(※編集注:ぴゅあぴゅあをはじめ、KLEINのソフトは、Vistaは正式対応していません。
 たぶん動くとは思いますが、必ずサポートできる訳ではないので、あしからずご了承お願いします(汗))

以上、紅陽華でした。では、またいつか………

あっ、そうそう。
いつかMさんのバレンタインバトルロワイヤルみたいな爆笑系バトルSSを書きたいですね。
ぴゅあぴゅあで(お前自分が何言ってるか分かってるのか?)
出来れば、バトロワ風じゃなくてメルブラ風で……(やめんかい)










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